補聴器のこと その1(安い補聴器と高い補聴器の違いってなんだろ?)
数年前から耳の聞こえが悪く、仕事に支障が出てるかもなと感じるようになりました。
それで周りからの勧めもあって補聴器掛けるようになりました。
私の場合は常に補聴器を掛けているのではなく、仕事の打合せや講習会のような、1対1で聞き返しが出来ないシチュエーションの時になると鞄から取り出して左耳にこれを突っ込んで使っている感じです。
お世話になっている補聴器屋さんが言うには、私にとってはこの様な使い方はあまりオススメではなく、基本は“常時両耳で”というのが理想的な使い方ってことらしいです。
ただどうしても馴染めなくて…(^^;
この辺りの使い勝手的なことについては、また別の機会に触れてみたいなと思います。
で、この補聴器ですが、必要ない人には知る由もないことなんですが、いざ購入となった際には、随分と価格の幅が広い商品で大変戸惑ったものです。
わたしの知る限りでも、通販の1,2万円で販売されているものから、7,80万円以上!!する品まであります。
えっと、この価格は片耳一個分なので、両耳掛ける場合は、×2になるんですね。
この価格差って、 例えば自動車で考えてみると、CM観てる感じだと軽自動車が150万円くらいでしょうかね?
その2、30倍っていったら…(@_@)
イタリアンのスーパーカーを特別仕様で買えちゃうんじゃないでょうかね?
…ってか、3、4000万円有れば都内でもお家買えちゃいますよね(^_^;)
軽自動車とマイホームの差!
ラーメン一杯800円と高級ホテルで食すナンとか和牛の鉄板焼きコース24000円の差(笑)
なんだかびっくりじゃありませんか?
まず、ここから???な世界でした。
安いからダメとか、国の保険制度が悪いとかそーゆー次元の話ではなくて、もっと単純に、いったいこんなほんの手の平に軽く一握り出来るモノに、どうしてこんな価格差が生じる余地があるのか、素朴に疑問なんですよね(^^;
100円ショップが世の中に浸透して、大概の品物が100円で買える世の中じゃあないですか。
“聖域”なんだろうなあとも思います。
三文判や、文房具なんかは以前はずいぶん高価だったりもしましたが、今はほとんどなんでも取り敢えず100円で買えちゃう時代。
あと100円じゃないですが、USBメモリーの値段って用あってたまに買う度に暴落レベルでどんどん安くなってて驚きます。
眼鏡だってずいぶん安く買えるし、老眼鏡に至っては、私の周りには100均以外の人いないくらい(笑)。
だから、補聴器は“医療器具だから高い”なんて時代遅れな言い訳してると、今に北欧辺りからベンチャー企業が現れて、既成勢力は丸ごとみんなひっくり返されちゃうぞ!(>_<)
…なーんて、捨て台詞吐こうにも、いざ安いの作ったところで補聴器利用者が、急増するかといったらそうでもなさそうだし(^^;
結局のところ、モノの値段は需給バランスで決まるってことですよね。
あーもっと世の中に耳が聴こえない人が増えればいいのになぁなどと、自己チュー丸出しの黒い祈りを捧げたくもなるのでありました( ´△`)
補聴器選びに際しては“自分の体の一部だと思って、一生モノのつもりで”
と、考えてもみましたよ、そりや。
でもこの高額な医療機器様、実はそんなに長生きでもないとのこと。これほどの高額な機器にも関わらず、ほんの4,5年で買い換えってことになるみたいです(お世話になってる補聴器屋さん談)。
背は腹にとは言うけど、80万円×2を4,5年ごとでしょ?
…うーん、悩む悩まないというより、無理ですな、私の稼ぎでは。到底お話になりませぬ( ´△`)
耳聴こえなくても死にゃしないしね…(-_-;)
あ、でもこれはちょっと違うかも。
死ぬかもです。
耳聴こえないと…。
いろんなことありました。
耳が聴こえないばっかしに…。
聴こえないと、人によっては築いてきた生活基盤を一旦リセットして、今までの人生を終わらせて、一旦死んで生まれ変わって始めるくらいの生活革命が必要になるんじゃないかなと思います。
他の人は知りませんが。
少なくともいまの私は今の私のままではいられなくなってしまいます。
仕事を変え、住む家を変え、暮らしを変え、子どもの習い事をやめさせ…。
まるで一度死んで別人に生まれ変わったように全てを変えて生きていく必要があるかもなぁ。
しかも、良くない方一途に。
それくらいの一大事。
全然聴こえなくても、何とか聴いて聴こえているようにしていかなければならないと思います。
別にいいんですけどね、守るほど大した暮らしをしているわけじゃないんで、いざとなればきっと大丈夫。
それは分かる。分かってます。
でも…と、思ってしまうのはやはり家族のため。子供たちのため。
出来ることなら、良くも悪くも波風立てずにフツーに平凡にそれなりに、人並みかどうかは知らないけど、いまの暮らしを維持する役目を果たしたい。一発勝負の怒涛の様な人生も素晴らしいし、憧れもするけど、これといった才能もない凡人の私にとっては、安定志向の慎ましい人生観はアリかなと。
親としても。
そんなの、その時にならないと分からないかも知れないだろうけど、実は一瞬だけ“その時”を経験したこともあったりします(^_^;)
この経験についてはまた追々書いていこうかなと考えてますが、もうビックリドッキリどころの話じゃありませんでしたから、いや、ホントに(゜_゜)
脱線しましたが、そんな補聴器選びなのであります。
そんな上でのラーメンと鉄板焼きの差なのでありますが(笑)
そこまで含めて考えてみてもこれだけの価格幅があると、やはり気になるんですよね、一番高いのと安いのの違いが(^^;
買うとか買わない以前に。
単に好奇心としても。
だって、どうですか?
気になりませんか?
補聴器必要じゃなくても。雑学的にも(笑)
で、ある日、補聴器屋さんのご親切な勧めで比べてみる機会を頂いたことがあるんですね。
よっぽど安いやつと、月給よか高いやつを。
個人的なインプレッションとして、ひとことで違いをいうと、
ズバリ“聞こえる”と“聴こえる”の違いの様な気がしました。
安いのは、いわば拡声器みたいなもんで、ただただ周りの音がとにかくでかくなるから聞こえるといった印象。
私の場合は、たとえばテレビ観る時なんかに、一時的に使う分にはきっとこれでも大丈夫です。
でも、一日中とか、一時的であっても緊張感を伴う仕事の会議とかでは、ずっとガミガミワーワーとデカイ音は、きっと頭痛になってしまうはず(^^;
一方、高い方のはボリューム小さくしても、なんか相手が話していることが解かっちゃう感じです。
キチンと人と会話が出来るようになる…はっきり聴き取れない音の塊から、欲しい音を情報として形を整えて取り出して、届けてくれるというか…。
うん、確かにこりゃ“別モノ”だ!
そんな衝撃を受けた経験を今でも鮮明に記憶してます。
技術的なことはまるで知りませんが、おそらく両者は部品が違うとか品質が違うとかではなく、全く違ったアプローチ…おそらく飛行機と船ほどの別物の違いはないにせよ、ジェット機とプロペラ機くらいの違いで問題 の解決を図っているんだろうなと。
(いつもに増して強引な比喩でお読み苦しい点、お詫び致します(^^;)
最高級グレード品には、この他Bluetoothで音楽聴けたり、電話受けたり、防水だったり(実は現時点で販売されている補聴器のほとんどが防水ではなく、雨濡れ厳禁!)と、最低限な聴くこと以外の魅力的な機能がファーストクラス的な付加価値的に付いていて、下位グレードと差別化を図っているみたいな感じです。
私の場合は、少なくともいまのところはこういったオプション機能は不要で、しっかり聴こえさえすれば良いと考えています。
だから、初めて自分の補聴器を買うに当たっては、あんまり上手いたとえではないかも知れませんが、エコノミークラスだけど、ジェット機。これより下の価格だとプロペラ機になるってとこのギリギリなのを選ぶようにすれば良いのだろうなと思ったのでありました。
…実際にはまるで違う買い方をするんですけどね(^_^;)
そのあたりの話についてもこれから書いていこうかなと思うのでありました。
実はこれはなぜかというと!
…って解説したいところなのですが、あいにく素人でして。
恐縮ですf(^_^;
いろいろ試してみたうえでの
子どもの頃、究極の選択的なクイズ遊びをしてる中で「もし自分が目が見えなくなるのと、耳が聴こえなくなるのどっちがいーい?」的な会話をしたことがあります。
視聴覚、目と耳は言わずとどちらもわれわれには最も重要な感覚器で、両者が引き合いに出されることも多いのではないでしょうか。
ただ街を歩いていると、眼鏡を掛けている方と比べたら補聴器を掛けている方を見掛ける機会は圧倒的に少なく、少数派。
いまの日本の政党で言ったら、圧倒的な与党と選挙の時だけ思い出す“そんなのありなの?”みたいな政党みたいなもん…いや、ひょっとしたらそれ以上かも!
いまや眼鏡党は裸眼党をも凌ぐ勢力だと聞くし、うちの子どもなんかだと、学校公開に行って教室を見渡すと、“眼鏡党”が過半数勢力な感じです。
良くも悪くもヒトは好奇心旺盛な動物ですよね♪
よく、動物の生態を紹介するテレビ番組なんかありますが、いるじゃないですか…すーぐカメラに寄ってくる好奇心旺盛な動物って(笑)
ヒトもあんな感じで、新しいモノや未知のモノに